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■元銀行マンの「ドラッカー」のお寺改革【築地本願寺】

近年、お寺でもレンタルルームや敷地内の不動産など様々なサービスを提供しています。

今回は、カンブリア宮殿に登場した元銀行マンのお寺改革についてまとめます。



お寺改革の背景と仕掛け人



<背景>

少子高齢化でお墓を守る人が減少、さらに核家族化が進んでいます。

「お葬式もお墓もなくなっていく」

お寺として、それに寄りかかっていると生き残れないということ。

そうした“危機感”が業界では拡がっているようです。

 


<仕掛け人>

仕掛け人は元銀行マンから50歳にして僧侶になったという安永雄玄氏です。

プロフィールは・・・

●1979年、慶応義塾大学 経済学部を卒業

●卒業後、三和銀行に入行

●その後、コンサルタント会社を経営

●50歳で「僧籍」を取得

●2012年、築地本願寺の評議メンバーになる

●2015年、築地本願寺の宗務長に就任

ちなみに「宗務長」は、一般企業でいう社長であり築地本願寺トップの役職です。

 


<僧侶になった経緯>

安永氏は、もともと僧侶に昔からなりたかったというわけではなかったそうです。

偶然に新聞広告で仏教の通信教育を知り、当時は単なる知的好奇心から47歳で仏教を学びはじめたそうです。

50歳に僧籍を取得し、ご縁によりご友人のお寺の副住職など経験を経て現職に就くに至ります。

外部から来た人が築地本願寺のトップに就任すること自体初めてだそうです。

 

ドラッカーのお寺改革



<築地本願寺>

安永氏が改革をすすめているお寺は「築地本願寺」

場所は東京の中心近くにある浄土真宗本願寺派の寺院です。

周囲には銀座、築地があり地下鉄から徒歩数分と立地は抜群。

国の重要文化財にも指定されている大きな寺院です。

 


<改革事例>

では、安永氏がどのような改革をしたのでしょうか。

まず取り入れようとしたのが「ドラッカーのビジネス理論」です。

安永氏、曰く・・・

「顧客創造とイノベーションがビジネスの本質」であり、

寺も顧客がいなければ生き残っていけない。

「来る人のためのお寺にする」イノベーションをする。

そのために、まず内部改革をおこないました。

例えば・・・

●僧侶たちに現状分析やマーケティング分析をさせて意識改革する。

●様々な僧侶の意見を出す場をつくる。

●PCを支給して会議はペーパーレス、作業効率化を図る。

そして、提案されたイベントや事業を展開して改革を進めました。

例えば・・・

●宗派を問わない合同墓をつくる。

●ランチタイムコンサート(無料)を定期的に開催。

●お寺の中にカフェ、インテリアショップ、本屋など運営。

●銀座にカルチャーセンター設置、人生相談無料。

●ネットで法要の生配信、等

 


<改革の壁と突破口>

お寺というと保守的で伝統を重んじるイメージですが、やはり改革の当初は様々な障壁があったようです。

当時から安永氏は寺院内部に向けて下記のような訴えをしていました。

寺も一般企業と同じで、

現状を分析してマーケティングしないと潰れてしまう。

「お寺は変わらなければダメだ」

一方で古参の僧侶からの下記のように様々な反対があったそうです。

●寺は金儲けの場所ではない!

●教えを極めれば、お金は後からついてくるんだ!、等

こうしたビジネス用語が通じずアウェーの中で、

安永氏はプロジェクトチームをつくり改革を少しずつ進めていったそうです。

そのうちに宗派のトップから理解され、依頼を受けて宗務長に就任。

 

お寺改革の成果



<成果>

上記の改革を実施し、去年の倍となる250万人/年となる見込みだそうです。

ドラッカーは、現代のビジネス界の基礎部分にもなっています。

保守の代表である公務員の改革などにも取り入れたら面白そう。

 


<おまけ>

「ドラッカーってそもそも何?」と詳しく知りたい方。

子供でもわかる漫画シリーズの参考本があります↓

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